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メダカの腸活。

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 こんにちは。
今回はメダカの腸活です。

 有名な話ですので、ご存じな方も多いと思いますが、メダカにはがありません。
これはメダカだけに限ったことではなく、金魚や鯉も胃を持ちません。
この他にも胃を持たない魚は結構います。
 胃のない魚のことを無胃魚と呼びます。
その反対の胃を持つ魚は有胃魚です。
 
 当たり前ですが、無胃魚と有胃魚では消化のスタイルが違います。
大き目の餌(海老や魚など)を丸飲みにして胃で時間をかけて消化するタイプが 『有胃魚
小さめの餌(プランクトンや微生物など)を飲み込んで咽頭で砕いて腸で消化するタイプが 『無胃魚
 
 咽頭とはの喉にある歯のことで、上下合わせると1000本程あるそうです。

 有胃魚に比べ無胃魚は消化が早く、水温にもよりますが約2時間ほどで消化を完了します。
餌は少しずつ何度かに分けて与えましょう。』って言うのはこのためです。
 これに加え、餌の大きさは小さい方が消化吸収に良いと私は思っています。

 さて、メダカは無胃魚だということは分かりました。
メダカの場合、消化器官はだということです。
 人間にも『腸活』という言葉があります。『健康のために腸を元気にしよう』ってことですね。
 メダカは消化器官が腸のみなので、人間以上に腸が健康に及ぼす影響が大きいはずです。

 金魚の愛好家さんは当たり前のように行ってありますが、整腸剤(ミジンコ培養やゾウリムシ培養に使うやつ)を与えるのも有効的で、与えた後の太く長いフンが排泄されます。
 おそらく、消化能力の向上とともに吸収率も上がっているはずです。

 あと、腸は浮袋にも影響を与えます。
腸と浮袋は繋がっています。水面から取り込んだ空気を腸に送り、腸から浮袋に送って浮力の調整をしているわけです。

 メダカの腸の働きは、消化吸収だけではないってことですね。
メダカは浮袋の異常が原因で体調を崩すこともあります。
俗にいう転覆病は体形から起るもの浮袋の異常で起るものとがあり、ずっと立ち泳ぎしてるメダカも浮袋の異常です。

 腸の働きは想像以上に健康に影響を及ぼしています。
 
 メダカの愛好家さんには、色の揚がりを気にする方が多いですが、健康な個体ほど発色の良い魚が多いと私は思います。
色揚げ飼料や高たんぱく飼料は消化に悪いことが多いです。
1日数回餌を与えるのであれば、その数回の中で消化に良い餌を与えてはいかがでしょうか?
少し手間はかかりますが、胚芽餌などをすり潰して与えると良いと思います。
 あと、餌の与えすぎにも注意が必要です。
無駄に内臓に負荷をかけると吸収率は落ちます。

 健康なメダカは色柄関係なく綺麗です。
時間の制約があり中々メダカに時間を掛けられない方も多いと思いますが、出来る限り手をかけてあげれば綺麗な魚になると思います。

 餌は1日1回でも構いません。時間を掛けて育った魚は、鱗の並びも良く、きめの細かい綺麗な魚になります。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。


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