かんかんびいこ

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めだかの飼育飼料について。

 こんにちは。
最近は気温もグングン上がり水温上昇とともに抱卵個体をよく見かけるようになりました。
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水温上昇に伴い活性もあがり餌食いが良くなってくる季節ですね。
この時期の水温は昼間は25℃以上あることもありますが、夕方から朝にかけての25℃以下は要注意です。あまりストレスを与えないことが大事ですね。
病気については次の機会に書きます。

 さて、今回は飼育飼料についてですが、栄養素や内容物、効果については今回詳しく書くと長くなってしまいますので、成長に合わせた給餌タイミングに絞って書きたいと思います。
ウチでは、5種類の餌を使って飼育しています。
ブラインシュリンプ、ミジンコ、高たんぱくパウダー飼料(40%以上)、高たんぱく飼料(40%以上)、スカスカの餌(30%以下)です。

 生後すぐに与える初期飼料はブラインシュリンプと高たんぱくパウダー飼料です。
初期飼料は大切で、その魚の将来の体形にかなり影響を及ぼすと考えています。
人間も同じですが、幼少期は多くのエネルギーを成長に使っています。
今回はエネルギー=たんぱく質で話を進めます。
タンパク質の働きとは、
自分と同じ細胞を作る自己増殖能力。
新陳代謝を行う能力。
外部の環境に合わせて内部環境を調整する能力。 です。
これを見て分かる通り幼少期は細胞の増殖がはやいうえに代謝もはやいわけですので、たんぱく質の必要性が良く分かります。
生餌(ブラインシュリンプ、ミジンコ)は多くのタンパク質を含み、高タンパクな人工飼料も同じように多く含んでいます。
メダカの寿命は飼育環境下で約2年と言われています。人間の平均寿命が85歳だったとしてメダカの成長は人間の大体42倍ほどで進行してるということです。生後1年で人間でいう42歳。すごいスピードですね。
成長期にどれだけ効率よく栄養素を摂取できるかが課題となってきます。
生後から半年(0歳~22歳)は成長期と考えてタンパク質の多い餌を与えると良いように思います。
後は個体の大きさに合わせてパウダーから顆粒に大きさを変えたり、ブラインシュリンプからミジンコに変えたりするとよいと思いますし、ある程度成長してきたら生餌をやめて人工飼料のみに切り替えてもよいと思います。

 本題はここからです。

成長しきって立派になった魚にも同じように成長期と同じ餌を与えてる方が多いと思います。
なんら問題はないように思えますが。
例えば生後1年の魚は人間に例えれば42歳でしたよね。成長期のように代謝も高くありません。
立派な中年です。この時期に若いころと変わらない食事を続ければ生活習慣病まっしぐらなはず。

 私は魚も同じだと考えます。長く綺麗な状態でメダカを楽しみたい場合、餌を変えなければいけないと思っています。
肥満魚と体格の良い魚は違います。おそらく肥満魚は短命だろうと思います。
 ウチの場合、冬から給餌回数を減らしたついでに金魚用の胚芽餌に切り替えます。
低水温気に高タンパク質な餌はメスの卵管詰まりなどのトラブルを誘発させる場合があるためです。
胚芽餌はタンパク質が少ないことと消化に良いため、低水温期から2歳魚以降にはもってこいな餌だと思っています。

丈夫で綺麗な魚を作るためにお金や手間もかかると思いますが、立派に育った自分の魚を見た時や人から褒められたときの喜びは格別です。
 魚は手をかければかけるだけ良い魚になると思いますよ。
後、成長期はタンパク質の多い餌を与えている分、水の酸化も早く進みますのでバクテリアに頼るのもいいですが、なるべく調子を見ながらの水替えをしてあげた方がよい気がします。
それでは、次回は病気について書きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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