かんかんびいこ

疑問 観察 考察 実験

日光について。

 
 こんにちは。
九州は明日から雨模様のようです。
この大切な時期の雨は嫌ですね。

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 さて、今回は『日光』について書きたいと思います。

 まず初めに、日光(紫外線)がメダカに与える影響についてです。
ご存じの方も多いとは思いますが、メダカはビタミンDを餌から吸収することが出来ません。
メダカにビタミンDを摂取させるには『日光』が重要になってきます。
 人間も同じですが、ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収率が下がります。
 カルシウムの吸収を助けるのがビタミンDということですね。
 ビタミンDの不足はカルシウム不足につながります。

カルシウムは骨の生成以外にも血管や細胞、神経伝達にも大きな影響を与えています。
室内で飼っているメダカが不健康になりやすいのはこのせいです。



 日光には他にも良い働きがあります。

 日光には殺菌作用があります。
飼育水の殺菌や魚体の殺菌に役立っています。

 日光が不足すると体力が落ちて感染症になりやすい状態になるということです。

 そこで気になるのは日光があたる時間です。
調べると1日中当てる必要はないようです。
人間の場合、1日 15分~30分。
メダカと人間は違うとは思いますが、私の飼育場の環境で2~3時間程度あったていれば
健康に育っているように思います。
無理に1日中当てる必要はない気はします。

 日光はメダカ飼育に欠かせない要素ですね。
飼育してある環境で日光の当たる場所や時間が違うと思います。
このことを考えながら容器を設置すると、魚が変わってきます。
 自分でタマゴから育てた魚を健康で元気に育てるために場所を見直すのも
良いかもしれなせんね。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回は、『水』について書きたいと思います。

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めだかの病気

 
 こんにちは。
暖かい日が続いています。昼間は暖かいですが。
まだまだ、寒暖差が激しいため人間、めだか共に体調に気を付けなければいけませんね。
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 さて今回は『メダカの病気』について書きたいと思います。

 丁度、今のような寒暖差の大きい時期は病気が発生しやすいですね。
基本、メダカの場合早期発見なら救える病気が多い気がします。

 今回、記事にするのは『水カビ病』『尾腐れ病』『松かさ病』についてです。
難しく『〇〇菌が〇〇して~』なんて書いても意味がない気がしますので、原因と由来と治療法について書いていきます。

 まずは、『水カビ病
今のような寒暖差の大きい時期に発症する病気でメダカの病気で一番かかりやすい病気のような気がします。
原因はケガや粘膜の剥がれた部分に菌が付着しておこります。

菌由来の病気です。

治療方法は0.3%~0.5%の塩水浴+メチレンブルー水溶液で可能であれば水温を若干上げて一定に保つことが出来れば早期の場合、完治しやすい。

『尾腐れ病』
放置した水槽や水替え頻度が低い飼育環境でみられる。
原因は水質の悪化です。

菌由来の病気です。

治療方法は0.3%~0.5%の塩水浴+メチレンブルー水溶液で可能であれば水温を若干上げて一定に保つことが出来れば早期の場合、完治しやすい。

『松かさ病』
あまり見ない病気ですが、1度だけ見たことがあるため、書きます。

原因は魚の体調が悪い時に感染する病気で、体調が良くないからといって頻繁に感染するわけではないようです。
鱗が逆立ってお腹が膨れた状態になります。

菌由来の病気です。

調べれば治療方法はあるものの生存率は低いようです。
私の個人的な見解ですが、内臓が正常に機能していれば生存可能な気もします。
恐らく、時間はかかりますが。
少量の整腸剤(ミジンコ培養に使う顆粒状のもの)を餌に混ぜてあげると良いかもしれません。

 この3つの病気はすべて由来です。
市販されている薬もありますが『松かさ病』以外は、早期であれば基本塩水浴+メチレンブルー水溶液で完治可能です。逆に進行が進みすぎた場合、薬でも歯が立たないことが多いです。

 ここ最近、色んな事情で薬の在庫が少ない状況ですよね。
高値で取引されたりしてるのも見かけます。
当たり前のように薬に頼るのも良いかもしれませんが。
 
 薬の扱いはそんなに簡単じゃありません。

 水温次第では魚毒性があるものや、使用する期間を間違えると危険なもの、規定量じゃあまり効果がない物などが
あり不用意に使用しない方が良い場合もあります。

 基本は毎日の観察(尾の開き具合、泳ぎ方、体を擦りつけてないか等)が重要です。
観察が不可能なほど、魚を飼育することは大量に魚を殺してしまうことになります。

 塩は万能薬です。濃度は大切ですが。
浸透圧の関係で体力の温存をはかります。

 メチレンブルーは殺菌薬ではありません。
菌の働きを鈍らせ進行と増殖を抑えます。

 薬が出来ることは殺菌です。
どの方法も最終的には『自己回復力』に頼る以外ありません。

 私たち人間が病気の魚に出来ることは、『回復までの手助け』だけです。

魚が病気にならないように予防が大切ですね。
ストレスを与えない事が大事です。
頻繁に網ですくう行為や過度な水替えは危険です。
透明な水が魚に取って良い環境ではない場合もあります。

 病気の早期発見のためだけではなく魚の観察は楽しいですよ。
楽しい発見も多いです。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回は、『日射、日光』について書きます。
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めだかの飼育飼料について。

 こんにちは。
最近は気温もグングン上がり水温上昇とともに抱卵個体をよく見かけるようになりました。
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水温上昇に伴い活性もあがり餌食いが良くなってくる季節ですね。
この時期の水温は昼間は25℃以上あることもありますが、夕方から朝にかけての25℃以下は要注意です。あまりストレスを与えないことが大事ですね。
病気については次の機会に書きます。

 さて、今回は飼育飼料についてですが、栄養素や内容物、効果については今回詳しく書くと長くなってしまいますので、成長に合わせた給餌タイミングに絞って書きたいと思います。
ウチでは、5種類の餌を使って飼育しています。
ブラインシュリンプ、ミジンコ、高たんぱくパウダー飼料(40%以上)、高たんぱく飼料(40%以上)、スカスカの餌(30%以下)です。

 生後すぐに与える初期飼料はブラインシュリンプと高たんぱくパウダー飼料です。
初期飼料は大切で、その魚の将来の体形にかなり影響を及ぼすと考えています。
人間も同じですが、幼少期は多くのエネルギーを成長に使っています。
今回はエネルギー=たんぱく質で話を進めます。
タンパク質の働きとは、
自分と同じ細胞を作る自己増殖能力。
新陳代謝を行う能力。
外部の環境に合わせて内部環境を調整する能力。 です。
これを見て分かる通り幼少期は細胞の増殖がはやいうえに代謝もはやいわけですので、たんぱく質の必要性が良く分かります。
生餌(ブラインシュリンプ、ミジンコ)は多くのタンパク質を含み、高タンパクな人工飼料も同じように多く含んでいます。
メダカの寿命は飼育環境下で約2年と言われています。人間の平均寿命が85歳だったとしてメダカの成長は人間の大体42倍ほどで進行してるということです。生後1年で人間でいう42歳。すごいスピードですね。
成長期にどれだけ効率よく栄養素を摂取できるかが課題となってきます。
生後から半年(0歳~22歳)は成長期と考えてタンパク質の多い餌を与えると良いように思います。
後は個体の大きさに合わせてパウダーから顆粒に大きさを変えたり、ブラインシュリンプからミジンコに変えたりするとよいと思いますし、ある程度成長してきたら生餌をやめて人工飼料のみに切り替えてもよいと思います。

 本題はここからです。

成長しきって立派になった魚にも同じように成長期と同じ餌を与えてる方が多いと思います。
なんら問題はないように思えますが。
例えば生後1年の魚は人間に例えれば42歳でしたよね。成長期のように代謝も高くありません。
立派な中年です。この時期に若いころと変わらない食事を続ければ生活習慣病まっしぐらなはず。

 私は魚も同じだと考えます。長く綺麗な状態でメダカを楽しみたい場合、餌を変えなければいけないと思っています。
肥満魚と体格の良い魚は違います。おそらく肥満魚は短命だろうと思います。
 ウチの場合、冬から給餌回数を減らしたついでに金魚用の胚芽餌に切り替えます。
低水温気に高タンパク質な餌はメスの卵管詰まりなどのトラブルを誘発させる場合があるためです。
胚芽餌はタンパク質が少ないことと消化に良いため、低水温期から2歳魚以降にはもってこいな餌だと思っています。

丈夫で綺麗な魚を作るためにお金や手間もかかると思いますが、立派に育った自分の魚を見た時や人から褒められたときの喜びは格別です。
 魚は手をかければかけるだけ良い魚になると思いますよ。
後、成長期はタンパク質の多い餌を与えている分、水の酸化も早く進みますのでバクテリアに頼るのもいいですが、なるべく調子を見ながらの水替えをしてあげた方がよい気がします。
それでは、次回は病気について書きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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めだかとは。

 初めまして。
ブログ【かんかんびいこ】を管理している ちよけん と申します。
以後、よろしくお願いします。
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 初めての記事は最近、大変人気な『改良めだか』の原種『日本めだか』について書いてみたいと思います。
この記事が少しでも改良や飼育に役立てばと思っています。

まず初めに日本には大きく分けて2種類のメダカが生息しているといわれています。
青森県の東部から日本海沿いに、丹後半島の東側まで分布している『北日本集団
青森県の南部から太平洋沿いに本州、四国、九州、沖縄本島まで分布している『南日本集団』です。
北日本集団をキタノメダカ
南日本集団をミナミメダカと呼んでいます。
2種の外観的な違いは『ミナミメダカに比べキタノメダカでは体側後半に黒色の網目模様があり、オスの背びれの欠けが浅く軟条の長さの半分以下』とされているようですが、見比べないと分からないレベルだということですね。
 大きく分けて2種と書きましたが、地域ごとに少しずつ違いが有るらしく、それを分類すると相当な数になる様です。
小規模の隔離された水域でも繁殖が可能なので、水域ごとに体形体色に違いが有る様です。
環境に柔軟に適合できる多様性のある魚だということです。
その水域で、次の世代が生きていけるように進化していくわけで、遺伝的には意外と不安定だということが分かります。

この特徴を見れば、今の改良メダカの表現の多さも頷けますね。
不安定であるが故に人工的に改良が可能ということです。

このことで大事なことは、環境に左右されやすい魚だということです。
飼育環境の違いによって体色や体格の表現が変わるということは、同じ改良品種でも飼育されている水質、日照、餌等の違いで
表現は変わるということ。
このことを考慮して飼育容器の置き場水温を気にしながら飼育すると面白い発見があるかもしれません。



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